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20220912「ハイアンドロー ザワースト クロス」

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例え何年経ってもタイトルを聞いただけで心が揺れる作品がある。
それがハイローなのだ。

 

久しぶりの新作にして監督交代もあり正直期待値は低かった。
しかし、やはりハイローにはハイローでしか得られない物もあった。

 

昔からある祭りのようなもので、例え起きていることが同じだとしても、祭りが来る度、心躍ってしまうのだ。

過去作のハイローがHIROさんの思う「俺の最高にかっこいい」を映像化した作品だとしたら、今作は「視聴者の見たいハイロー」を作った感はあり、同人版ハイローという趣が強い。

 

その中でも須嵜亮の存在は素晴らしかった。
ザワ主人公、楓士雄はカラッとしていて人に気持ち悪い執着を見せない、ある意味ハイローにはあまりいないタイプ。
そこで「クズ男が見せたかつての優しさが忘れられない激重無口男」というハイローイズムの塊のような男を投入したこと点は原点回帰を感じられた。

 

この喧嘩して仲直りして喧嘩という地獄のサイクルこそがハイローであり、喧嘩とは全てを超えたコミュニケーションなのだ。

ラストは須嵜達のイチャイチャぶりに当てられた主人公達が俺たちも早くイチャイチャしてぇなぁと言って終わっている。

ザワはハイローにあった「悪い大人」「街を守る」という概念がなくなった為「喧嘩という部活」「喧嘩というセックス」という感じがもう隠せなくなっている。

 

しかし今回、やはりもう少し狂気は見たかった気はする。
もし次回作が作られることがあったら、この人数のインフレをさらにインフレさせて県のぶつかり合いとか、とんでもない人数での合戦シーンを見せてほしい。
なんならみんなで戦国時代にタイムスリップして戦う「戦国High&Low」でもいい。

 

こうしてまた今回も、新作が発表されればハイローのことばかり考えしまうのである。