前日、漫画を読んだら熱くなったのでドルビーアトモスで見てきました。
分かってはいたけど自分の地元でもある仙台編は一瞬で終わった。
もちろん北京餃子は出てこなかった。
声を担当した俳優のみなさんも素晴らしく、山田裕貴さんの仙台弁には感動した。
(仙台市内はあそこまで訛っていないとは思いつつ)
「漫画で流れているすごい音」を納得させる為の努力が凄い。
音楽漫画の映像化で一番懸念されるのが「曲がダサかったらどうしよう問題」なのだけど、
「JASS」の曲にはとても説得力があったと思う。
音楽表現で言えば、玉田の「下手なドラム」の再現には感動した。
とてつもないプロドラマーによる下手なドラム演奏。贅沢だ。
そしてそこから成長した玉田によるドラムソロ描写。
ただのモーションキャプチャーで終わらせない鬼神のごときアニメーションに心震えた。
けどやっぱりどうしても気になってしまうのがCG問題。
最初にCG沢辺を見た時の衝撃はすごかった。
画風がどうとかの問題ではなく、明らかに次元が違うキャラが混じっている。
そのCGが作品の見せ場、ライブのここぞというタイミングで来る。
その度にいきかけたテンションが、現実に戻されてしまう。
勿論、制作上の都合でCGを取り入れることはやむを得ないことだとは思う。
でも、この「BLUE GIANT」に関しては
もしもCGの問題さえなければ音楽アニメとして一つの頂点に行けたんじゃないか。
と悔しい気持ちが止まらなかった。
もしももっと制作期間があれば、
予算があれば、
この問題は解決できたんじゃないか。
とかそんなことばかりエンドロールを見ながら考えてしまった。