今頃みんなはいい感じ

だって俺たちゃブログ世代

20230826「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん」


前作で方向性が定まったかと思いきや、「タイムリープ」「時限サスペンス」「多次元」などSF要素を大量に盛り込み一気に振り切ってきた4。

この4で「コワすぎ」という作品が「コワすぎ」として確立された気がする。

投稿者の謎にフェティッシュな設定と、真壁栞のナイスキャラぶり。

個人的に1番好きな回かもしれない。

20230826「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説」


かの有名な「五芒星の中心で河童を迎え撃つ工藤」を生み出した3。
シリーズとしてやるべきことを見つけたのか話もわかりやすくしっかりしている。

そして鈴木がナイスキャラゆえにその最後は無念だった・・・。

20230826「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊」


呪術バフによる霊との肉弾戦という発明がされた2。
今見ると呪術廻戦とはほぼ「コワすぎ」なのかもしれない。

そして3回ぐらい見ているのだが、正直どんな話なのか一番よくわからない。
唐突なエロシーンの気まずは覚えている。

20230826「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦

2015年。当時住んでいた激せまマンションで見たニコ動の「コワすぎ」配信。
あの一体感こそが自分の「コワすぎ」原体験。

そんな「コワすぎ」の新作が公開されるという事で久しぶりに見返しました。

シリーズ1作目にして一番普通に怖い気がする。
そして全員の、キャラの定まってなさもいい。

当時、初見で工藤のキャラにドン引きしたのを思い出した。

20230823「ブラック・フォン」

怖い。かわいい。熱い。かわいい。エモい。かわいい。

なとにかく子どもたちのかわいさが1億点でした。
もっと彼らがワチャワチャしている所を見たかった。

そして妹が横並びの幻影を見るシーンなんかはまるでスーファミのゲームのよう。
というか全体的にスーファミのゲームみたいな映画だった。

少年少女時代に強制アクセスさせる力「夜市」20230823

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。「BOOK」データベースより

夏におすすめのホラーで検索したら出てきたので読んだ。

表題作の「夜市」は読み始め、本当にどこに連れていかれるのか全く分からなく、
終盤の展開、というか描きたいものが分かった時は驚かされた。
2作目の「風の古道」は特に素晴らしかった。
ファンタジーのはずなのに、みんなが持つ少年少女時代にアクセスできる力があった。

この本に収録された2作品はどちらも子ども時代への愛おしさ、郷愁、憐憫に溢れ、
そのうえで残酷な時間の不可逆性を描いている。
読んだ自分も、驚くぐらい子どもの頃に持っていた感情を思い出させられた。

懐かしいという感情は愛おしい寂しさに溢れているんだな、と思わせる力がある本だった。

驚きの送迎システム「ハヤブサ消防団」20230813

ミステリ作家vs連続放火犯
のどかな集落を揺るがす闘い!

東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る───。連続放火事件に隠された真実とは?

地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。 amazonより

下町ロケット」を読んだことで池井戸潤作品の面白さを知った私。
夏だし、田舎が舞台の作品が読みたいなーと思ったのと、現在ドラマ版も放映中ということで「ハヤブサ消防団」を読むことにした。

まず驚いたのは「下町ロケット」との文章の違い。
情景描写やレトリックが多くある。
中高年サラリーマン向けの「下町ロケット」はあえてチューニングされた文章だったのか。と舌を巻いた。

夏休みに読んで非常にいい体験をできた小説だったので気になったポイントを書く。

驚愕の送迎システム
今作で一番驚いたのが、太郎たちの行きつけとなる居酒屋「サンカク」の送迎システム。
この居酒屋が出た時点で「田舎特有の飲酒運転カルチャーを描いてしまうのか…」と思ったが、そこはちゃんと配慮されており、店主が送迎するというシステムが描かれていた。
(いや、本当にそんなシステムの居酒屋存在しているのか)


以下、ネタバレ

田舎ミステリーの怖さとリアリティ
最初、消防団の勧誘の時点で、みんなが太郎を裏切っていたらどうしよう…と思っていたのでとてもハラハラした。

この「田舎に来たよそ者が誰を信用していいのか」というが第一の面白みに感じるのだけど、この作品は更に「ソーラーパネル販売」「新興宗教」という要素が入っているのがフレッシュ。

地方出身の自分からするととてもリアルに感じた。
思っている以上に田舎の土地は多くの人によって狙われている。
荒唐無稽な話とは思わず、楽しめた。

立木彩のサービスハラハラ
立木彩の立ち位置が最後まで揺らいでハラハラするのだけど、ラスト、二、三転するようでしなかったのはズッコケた。
いっそ裏切られたかった。。

「30代の青春」が照らす田舎暮らしの良さ
地味にいいな、と思ったのが太郎と勘介の友情。
30半ばで田舎に引っ越して、日々遊ぶ友達ができる。
ハヤブサ集落での暮らしの良さが描かれていて良かった。
田舎は闇ばかりではない。
しかし、若くして結婚することが多い田舎において陽キャなのに30半ばで独身の勘介。一体何が…と思わなくもない。
(思い出せないだけで既婚と書いていたかもしれない)