20230208「いとみち」
津軽三味線を特技に持つ女子高生、相原いと。
強い津軽訛りと、元々の内気さから人前でうまく話すことのできない彼女がメイドカフェでバイトを始めることで・・・という映画。
きららコミック的な感じかと思いきや、BGMを抑えた非常にしっとりとした作り。
ウェルメイドでじんわりくる・・・と言いたい所だが同じ東北人として訛りの部分がノイズに感じてしまった。
・主人公だけ青森訛りが強い理由がわからない
・せめて「家にテレビがない」「訛りが強い祖母しか会話相手がいなかった」などの設定があれば
・一緒に暮らす父は訛っていないという設定も余計に分かりづらい
また、もう一つのモヤモヤポイントがラストの三味線演奏。
三味線の、しかも独奏はバンド演奏と違って正直色々分かりにくい。
・主人公が、人前で弾かないだけで元々ずば抜けた演奏能力を持っている
・ラストに弾くのは素人目でもわかるくらいのバカテク曲
・それを同僚がYouTubeにアップして話題になる
ぐらいの演出がないとあそこで三味線を弾く意味が納得できない気がした。
好きになる要素が満載なのだけど、あと一歩踏み込めない。
しかし駒井蓮さんやトヨエツら役者さんの魅力、そして青森の美しさは素晴らしい映画でした。